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がんが再発した場合の生存率はどのくらい?再発や転移を防ぐ方法は?

目次

こちらの記事の監修医師
HICクリニック院長/医学博士

癌再発時の生存率とは?

がんの治療を終えた後も、再発や転移のリスクが残ることは多くの患者さんやそのご家族にとって大きな不安要素かと思います。本記事では、がんが再発した場合の生存率や、再発や転移を防ぐための方法、さらには再発時に選択できる治療法について解説します。

癌の種類別に見る再発後の生存率

がんの種類によって再発後の生存率は大きく異なります。一般的に、前立腺がんや乳がん、子宮頸がんなどは、再発後の5年生存率は約30〜70%です。特に、前立腺がんはホルモン療法が有効で、再発後も治療によって長期生存が期待できます。一方、大腸がん、胃がん、非小細胞肺がん などは 再発後5年生存率が約10~40%程度で、再発の部位や治療の選択肢によって生存率が変わります。例えば、大腸がんは肝臓に転移しやすいですが、手術で切除できれば生存率が向上します。膵臓がん、小細胞肺がん、肝臓がんなどは再発すると治療が難しく、生存率が約5~10%程度と厳しいことが多いです。膵臓がんは特に早期発見が難しく、転移しやすいため、再発後の治療は限られています。

癌のステージと再発後の生存率の関係

がんのステージ(病期)が進行しているほど、再発後の生存率は低くなる傾向があります。ステージIの比較的早期のがんであれば、再発しても治療によるコントロールが可能な場合が多いですが、ステージII〜IIIの局所進行がんの場合は、再発後の治療が難しくなることが多いです。さらに、ステージIVのように転移が広がっている場合、再発後の生存率は大きく低下します。そのため、初回の治療段階でがんを完全に取り除き、定期的な検診を受けることが重要です。

癌の再発や転移を防ぐためにできること

定期的な検診と早期発見の重要性

がんの再発を防ぐためには、定期的な検診が不可欠です。特に画像検査(CT、MRI、PET-CTなど)を用いた早期発見や、腫瘍マーカーの測定による異常のチェックが重要となります。また、医師との相談を通じて適切なフォローアップを実施することも欠かせません。術後数年間は再発リスクが高いため、定期検診の間隔を守ることが大切です。

健康的な生活習慣

再発予防には、生活習慣の見直しも欠かせません。バランスの良い食事を心がけ、十分な睡眠を確保し、規則正しい生活を送ることが重要です。睡眠不足は免疫機能の低下を引き起こすため、毎日6〜8時間の睡眠を心がけると良いでしょう。また、適度な運動を取り入れて免疫力を高めたり、瞑想や趣味などでストレス管理を行うことも効果的です。さらに、タバコや過度のアルコール摂取はがんの再発リスクを高めるため、禁煙や節酒を意識することで、再発リスクを低減することができます。

癌が再発した際に選択できる治療法とは

近年、がん治療の分野で注目されているのが遺伝子治療です。当院では、点滴によってがんの原因となる特定の遺伝子の異常を修正したり、新たな遺伝子を導入することでがん細胞を消滅または正常化に導くがん治療を行っています。特にがん予防に力を入れており、当院オリジナルのがん遺伝子診断は、現時点で268種類の遺伝子から異常の有無を調べることができます。定期的に遺伝子異常が起こっていないかを確認し、再発を未然に防ぐ治療を行っています。がんの再発が発見される前から、がん遺伝子予防治療を実施することで、再発が見つかってから治療するよりも身体への負担も少なく治療を行うことができます。既にがんを罹っている場合には、本遺伝子治療によって遺伝子を正常化させた後に抗がん剤や放射線療法といったがん治療を行うことで、より効果的な治療結果を得られることが多いです。がんの再発に対して選択できる治療法には以下のようなものがあります。

化学療法(抗がん剤治療)

抗がん剤を使用し、がん細胞の増殖を抑える治療法です。特に転移が広がっている場合に有効ですが、副作用があるため注意が必要です。

免疫療法

患者自身の免疫力を高め、がん細胞を攻撃する治療法です。オプジーボやキイトルーダなどの免疫チェックポイント阻害剤が代表的です。特定のがん種に対して効果が高く、副作用が比較的少ないのが特徴です。

標的治療

特定のがん細胞にのみ作用する薬剤を使用する治療法です。分子標的薬を用いることで、副作用を抑えながら治療を行うことができます。特に乳がんや肺がん、大腸がんなどでは標的治療薬の選択肢が増えています。

再手術

がんの再発が局所的な場合、手術で再度取り除くことが可能です。特に早期発見された場合は、手術が第一選択となることが多いです。ただし、前回の手術の影響や患者の体力を考慮する必要があります。

放射線療法

再発が局所的であれば、放射線を照射してがん細胞を破壊する方法が取られます。他の治療と併用することも多いです。

まとめ

がんが再発した場合の生存率は、がんの種類や進行度によって異なりますが、早期発見と適切な治療が鍵となります。また、再発や転移を防ぐためには、定期検診を欠かさず受け、健康的な生活習慣を維持することが重要です。万が一再発した場合でも、遺伝子治療を含め、化学療法や免疫療法、標的治療、手術、放射線療法など様々な選択肢があるため、医師とよく相談しながら最適な治療を選ぶことが大切です。

こちらの記事の監修医師

Picture of 平畑 徹幸

平畑 徹幸

HICクリニック院長 医学博士
平畑院長の紹介はこちら

■所属団体
日本内科学会、日本抗加齢医学会、一般社団法人 日本アンチエイジング外科学会、膵臓病学会、日本遺伝子診療学会、日本人類遺伝子学会、アメリカ人類遺伝学会、A4M「米国抗加齢学会」
■著書
『がん遺伝子診断・治療のススメ がん予防・治療の新しい選択肢』、『すい臓病の原因と予防―お腹・背中・腰がモヤモヤしたら…』他

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