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腫瘍マーカーのcea数値だけ高い場合は、癌の可能性が高いって事?

目次

こちらの記事の監修医師
HICクリニック院長/医学博士

腫瘍マーカーのceaだけが高かった場合

まず初めに、腫瘍マーカーとは、癌の存在や種類、進行の程度を調べる検査です。

検査方法としては、「がん細胞が作り出す物質、または体内に癌があることによって非癌細胞が反応して作られる物質」を、それらの組織や体液、排泄物などから検出する事によって、調べることが可能になります。

今回は、その検査によって検出できるceaが何を表しているのか、高いとどんな状態であると言えるのか、また正常値に戻すためには何をすればいいかを、ご説明します。

そもそもceaの値は何を表している?

CEA(Carcinoembryonic Antigen)とは元々胎児の腸由来のタンパク質のことで癌胎児性抗原のことです。

消化器系のがん全般で陽性反応が現れる数値ですが、がん以外でも高くなることがあるので注意が必要です。

ceaが高いと起こる疾患

以前は、大腸癌に特化した腫瘍マーカーと言われてましたが消化器系の癌、膵がん、胃がん、胆管がん、食道がん、膀胱がんでも上昇し、肺がん、乳がん、甲状腺のがんでも高くなります。

がん以外にも慢性肝疾患(肝炎、肝硬変など)、長期喫煙、感染、炎症性腸疾患(クローン病や潰瘍性大腸炎)甲状腺機能低下、慢性腎臓病、糖尿病、膠原病、加齢でも高くなることがあります。

ceaが高いとどんな状態?

上記のでも記載しましたが、ceaが高いと消化器系の癌や、その他疾患の可能性があると言えます。

ceaは、一般的に癌のスクリーニング検査や治療経過のモニタリングを行う際に、使用されたりします。

しかし、早期癌では必ずしも高くなるわけでなく、特に男性は、長期喫煙をしている場合や糖尿病、自己免疫疾患、甲状腺機能低下症でも高くなることがあります。

ceaが高かった場合、どうしたら良い?

CEA単独で高い場合や、他の腫瘍マーカーが高いこともあります。胃がんや大腸癌が疑われる場合は、内視鏡検査や超音波検査、CT、MRI等の精密検査が必要になることがあります。

癌以外でも先程述べたような疾患の可能性もありますので、医療機関を受診し、ご相談されることをおすすめします。

ceaの数値を正常値にするには

CEA上昇の原因を精査し、その原因に対して対策することが重要です。

ceaが高くなる要因、どんな人が高くなりやすい?

先程も述べたように消化器系の癌(大腸癌、胃がん、膵臓がん、胆管がん)以外に乳がん、肺がん、子宮がん、卵巣がん、膀胱がんで高くなることがあります。

しかし、癌以外の原因として、特に男性は長期喫煙、糖尿病、慢性腎臓病、甲状腺機能低下症、自己免疫疾患が要因で高くなることがあります。

ceaの値を正常値にするために自分でやれること

消化器系のがん(大腸癌、胃がん、膵がん、胆管がん)や肺がん、乳がん、卵巣がん、子宮がん、膀胱がん等であれば医療機関に受診し適切な治療を受けることにより、正常化することがあります。

癌以外で高い場合、喫煙であれば禁煙することによりCEAが正常化することがあります。糖尿病であれば薬やインスリンの注射以外に食事、運動療法により正常化することがあります。

また当院の遺伝子診断では、採血によって遺伝子の異常の有無を調べることができます。遺伝子診断によって、ceaの異常値の原因が判明するきっかけになる可能性があります。

腫瘍マーカーのcea値を正常にするための治療法

まずCEAの値がなぜ高いかを調べる必要があります。

一般的な病院での治療法

原因が癌なのであれば3大標準治療とされている手術治療、放射線治療、化学療法が有効です。

最近では、免疫療法や癌の遺伝子パネル検査で適切な化学療法を選択しています。がん以外でceaの値が高い場合、先程も述べたように糖尿病なら薬の服用やインスリン以外に食事療法、運動療法が治療となります。

HICクリニックでオススメしている内容

当院では様々な治療をご用意しておりますが、先ほども述べたように、ceaが高い原因を調べるために、がん遺伝子診断をオススメしております。

当院の癌遺伝子診断は、腫瘍マーカーとされているCEA以外の腫瘍マーカCA19-9、 AFP 、PSA、NSE、CA15-3、CA125、PIVKA-Ⅱ、SCC、NSE等の採血以外に約200種類の遺伝子異常や、P53、P16などの癌抑制遺伝子が働いているかのチェックが採血で可能です。

今後の日本のため、長寿社会に向けた健康長寿のための予防医学に力を入れています。

まとめ

健診や人間ドック、かかりつけの医療機関などで、CEAをはじめとする腫瘍マーカーが高いと非常に心配になるかと思いますが、他の採血データや画像診断も合わせて、総合的に診断する必要があります。

そのため主治医の先生や医療機関で一度ご相談されると良いかと思います。

こちらの記事の監修医師

Picture of 平畑 徹幸

平畑 徹幸

HICクリニック院長 医学博士
平畑院長の紹介はこちら

■所属団体
日本内科学会、日本抗加齢医学会、一般社団法人 日本アンチエイジング外科学会、膵臓病学会、日本遺伝子診療学会、日本人類遺伝子学会、アメリカ人類遺伝学会、A4M「米国抗加齢学会」
■著書
『がん遺伝子診断・治療のススメ がん予防・治療の新しい選択肢』、『すい臓病の原因と予防―お腹・背中・腰がモヤモヤしたら…』他

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