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無症状でもがんになってる可能性はあるの?

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こちらの記事の監修医師
HICクリニック院長/医学博士

無症状のがんについて

がん患者さんの4割以上が診察時に自覚症状がないと言われています。

厚生労働省が2022年7月に発表した受動行動調査によると、病院で大腸がんと診断された患者さんの45.9%が診断を受けた時点では自覚症状がなかったことがわかりました。

この調査は全国一般病院(484施設)を利用した患者さんを対象に2020年10月に行われました。診断時診察を受けたからがんと分かったので実際はそれより多いと予想されます。

発症初期では無症状のがんの種類

上記は大腸がんの話でしたが、殆どのがんが発病初期は無症状のことがあります。

以下に代表的なものを挙げます。

●乳がんは、乳房内にできた小さな腫瘍は、まだ周囲の組織やリンパ節に広がっていないため、初期段階では無症状です。

●肺がんも初期段階では無症状であり、肺がんスクリーニング検査(例:CTスキャン)による早期発見が有効です。

●膵臓がんは初期段階ではほとんど症状が現れず、膵臓がんが進行すると他の臓器や組織への広がりが増え、症状が現れることもありますが、初期段階では無症状のまま進行することが多いです。

無症状のまま重症化してしまうがんの種類

末期になるまで全く無症状の患者さんも稀にいますが、自覚症状を見逃している可能性もあります。当然無症状のままがんが進行すれば、ステージも上がり発見時は重症化していることがあります。

無症状のがんが発見されるタイミング

定期的にがん検診や人間ドッグに受診されている患者さんに、発見されることがありますが、全てのがんが必ず早期で発見される訳ではないです。

無症状のがんが発見された後、がんが治る確率

臓器別により変わりますが例えばステージ1の乳がん85.9%、前立腺がんで97.8%、甲状腺がんで84.1%、胃90.7 %、大腸92.9%の10年生存率になっています。

初期の無症状から自覚症状が出てくる段階

胃がんでは胃炎を合併しなければ胃部不快感、腹痛等全く自覚症状ない患者さんがいます。

膵臓がんは膵臓の解剖学的に膵頭部、膵体部、膵尾部があり、膵頭部だと十二指腸に接しているためある程度進行すると黄疸、食思不振、胃部不快感があらわれますが、膵尾部だとかなり進行しないと症状が出ず、血糖値が急に増悪して膵臓がんが見つかることもあります。

自覚症状が出てくるのは、どのくらい進行が進んだとき?

一般的には、がんが進行するにつれて症状が現れる傾向があります。臓器別、部位別に違うので一概に言えませんが、下記にて自覚症状をいくつかご紹介します。

主な自覚症状

以下に一部のがんの自覚症状を挙げますが、必ずしも全てががんの症状とは限りません。

①疼痛や腫れ:がんが特定の場所に成長し、周囲の組織や器官に圧迫を加えると、痛みや腫れが現れる場合があります。

②異常な出血や排泄物:がんが発生した組織や臓器からの出血や異常な排泄物が見られることもあります。例えば、血便、血尿、異常なおりものなどです。

③食欲減退や体重減少:がんが進行し、栄養の吸収や摂取に支障をきたす場合、食欲が減退し、体重が減少することがあります。

④疲労感や体のだるさ:がんが進行すると、体がうまく機能しなくなり、疲労感や体のだるさが現れることがあります。

⑤咳や呼吸困難:肺がんなど、呼吸器に関連するがんでは、咳や呼吸困難が症状として現れることがあります。

⑥不快な皮膚変化:皮膚がんや他のがんによって、皮膚に変化が現れることがあります。例えば、色素沈着、イボ、腫れ、かゆみなどです。

他にも主にがんに見られる症状としては、脳腫瘍であれば頭痛、嘔吐の頻度が増えることがあります。舌がんであれば硬いしこりができます。

肺がんであれば咳や痰、呼吸困難の症状があります。胃がんであれば胃の痛み、吐き気が起こります。膀胱がんであれば血尿の可能性があります。子宮がんであれば不正性器出血などです。

無症状のがんが事前にわかる方法

やはり定期的な検診が必要です。40歳になれば胃カメラは数年に1回は必要かもしれません。

特にヘリコバクターピロリー菌が陽性の場合は胃カメラを受けることにより早期のがんが発見されるかもしれません。

がんを事前に知るための方法をいくつかご案内します。

①定期的な健康チェックアップ:定期的な健康診断や健康チェックを受けることで、がんや他の病気の早期発見が可能です。

特に、がんに関する検査やスクリーニングが含まれる健康チェックが役立ちます。

②がんのスクリーニング検査:特定のがんのスクリーニング検査を受けることで、がんの早期発見が可能です。

例えば、乳がんのマンモグラフィーや検診、大腸がんの便潜血検査や大腸内視鏡検査、子宮頸がんの子宮頸部検査などがあります。

③自己検診:一部のがんでは、自己検診が早期発見に役立つことがあります。

例えば、乳がんの自己検診や皮膚がんの自己検診などがあります。専門家の指導を受けた上で正確な方法で行ってください。

④リスク要因の把握:自身のがんのリスク要因を把握し、それに応じて適切なスクリーニングや予防策を行うことが重要です。

喫煙や肥満、過度の日光曝露、家族歴などががんのリスク要因とされています。

無症状のがんを事前に発見するためには、定期的な健康チェックや適切なスクリーニングの受診、リスク要因の把握が重要です。また、異常な症状や体の変化に対して敏感であること、早めに医師に相談することも大切です。

HICクリニックでオススメしている内容

当クリニックはがん遺伝子診断とがんの予防と治療に特化した医療機関です。画像診断でがんが見つかる前にがん遺伝子の異常を院内併設の研究所で調べることが可能です。

がんによっては、特定の遺伝子の変異ががんの発生に関与していることがあります。そのためがん遺伝子診断を受けることで、がんのリスクや早期発見の可能性を評価することができます。当院は早期に発見し治療をすることを心がけています。

まとめ

がんだけでなく病は全て早期発見、早期治療が必要だと改めて痛感します。少しでも症状が現れた場合、早期に医師への相談が重要です。しかし、がんによっては初期段階では症状が現れず、進行が進むまで無症状であることもあります。定期的な健康チェックやがんスクリーニング検査を受けることで、早期発見と治療の機会を得ることができます。

こちらの記事の監修医師

平畑 徹幸

平畑 徹幸

HICクリニック院長 医学博士
平畑院長の紹介はこちら

■所属団体
日本内科学会、日本抗加齢医学会、一般社団法人 日本アンチエイジング外科学会、膵臓病学会、日本遺伝子診療学会、日本人類遺伝子学会、アメリカ人類遺伝学会、A4M「米国抗加齢学会」
■著書
『がん遺伝子診断・治療のススメ がん予防・治療の新しい選択肢』、『すい臓病の原因と予防―お腹・背中・腰がモヤモヤしたら…』他

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